2011-01-01から1年間の記事一覧

旅先のとても寒い町にあるストーブの焚かれた古い木造駅舎で、午前8時なのに終電という謎の電車、海をわたる電車に乗りそこねた夢を見た。駅舎に貼られた鉄道路線図には、大きな湾内を縦断する本線と海上にあるいくつかの駅、湾の中心にある駅から分岐して…

クリシェ

クリシェって大切な言葉だ。 ある時代の紋切型の一覧表*1。 クリシェをやり取りするだけでも会話は成立する。 2ちゃんねるなら、韓国がきらい、パチンコがきらい、民主党はダメ・・・ある概念や価値判断がクリシェであることを自覚しないままでも、生きてい…

エッジ

1 難解で普遍的な理論をひもとくほどの知性と品格に欠けていて、つい下世話なものを読んでしまう。 そんなありさまを過去のせいにしてみたり。 「世間は君が思うより余程カンタンでばかばかしくできているよ」 「君のなかに君以上のものが・・・」 2 なんか…

悲しみの愛を見せる

紅白のセットリストが出た。 実家のことを思い出した。 韓国アイドルにうちわ振ってる母、大渋滞のなか豊川稲荷か法多山に車を出して、うまくもねえ串だんご食いながらテレビに渋滞の話が出て喜んでるB1グランプリな父、全身EXILE男がベビーカー押してるジャ…

ここにある音には、これまでに鳴らされた音との関係がある。 むかし音楽として演奏された「歴史的な音」、あるいは、何か自然のあるいは人工機械的な音に似ているという「感覚的な音」。 こないだ街中の7階のテラスに出たら、電車や自動車の走行音や排気ダ…

枯れ木も山のにぎわい

小説の巧拙は比較可能だし客観的に評価できる。 小説の好き嫌いは比較可能だが客観的に評価できない。 小説の優劣は少なくともこの両面をあわせたものだから、ほんとうは客観的に評価できない。 だから「日本の小説は1位が漱石、2位が三島だから他になんも…

コスモポリス

20世紀思想を読み解く: 人間はなぜ非人間的になれるのか (ちくま学芸文庫)作者: 塚原史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/11/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見る1 ある友人がまたふられたらしい。 現代日本の…

『アベノ橋魔法☆商店街』をみた。 円環構造、並行世界、先行作品の引用。 6話あたりでアルミちゃんがすっごい色気をだすのがいい。

大衆の乱

1 大衆が「才能」をパトロネージュする仕組みで一体なにが可能というのか? 2 どうしてどのジャンルでも良いものがなかなかひろまらないのか? 作品AとBがあるとき、まともに比べたらほぼ誰もが「質が低い」と言うBのほうが、「身近さ」を武器にして、なぜか…

完全攻略

0 人間の社会は「アイドル」と「観衆」から成り立っているとして。 傑出した才能と平凡な労働力。 1 いなかの人間に会って、こちらの思ったことや言ったことを大幅に単純化されると、なんかすんごい腹が立つ。 かといって興味のない相手に「君の知らない世界…

無間地獄

そろそろ自分の知的能力に見切りをつけて、労働の無間地獄に出発しようとおもう。労働者の世界。 自己満足だけど少しは意味があったように思えた考えごとや読書・芸術鑑賞からは、たぶん全面的に手を引くことになるだろう。 こういうことは毎日つづけないと…

別の物語

たとえば、ボジョレーヌーボーという社会現象にどう反応するか。 旧市街の住民なら、だます-だまされる(情報強者-弱者)関係ではなく、共同体の一体感というか、祭のような、何やらモワモワという盛り上がりがあって、肯定的なとらえかたをするのだろう。 …

人間はナメクジであるけれど。

人間のナメクジ的な面を強調した話。 胎盤をくう話とか、ピンサロでびちょびちょに濡れたおしぼりを荒川で洗ってまた使う話とか、なぜか読んじゃう。 大江健三郎がかきそうな。

あさましい

どうしてあのひとはあんなにあさましいのだろう。と思うことは多いけれど、たぶん他の人からはこちらがそう見られている。 ここでの「あさましい」という語の意味は、無能であること、あるいは無能であるにもかかわらず全能であるかのように振る舞うこと。 …

人類のナントカとなんとか

精神の活性があまりにも低いので名画座にいった。 バルセロナの裏町の貧しい人の話。 世界的観光都市でも裏側には一日一食の食事もとれない人々も多くいるとか、そんな劣悪な状況で文化の洗練とか、とてもじゃないわと思った。 日頃、最低の趣味の持ち主の典…

From Me To Me

夢、抑圧、解放って流れ。 都合のわるいことはすぐ忘れちゃう。 夢を見たけど目ざめた瞬間に記憶が遮断されて、他のことしながら思い出そうとしていたら1時間くらいしてわきあがってきた。 ある女と結婚間近の男のところにいって、女の魅力とか男の願望とか…

日常性

あたしの尊敬する人はお母さんです。 あたしたちを産んで育ててくれたから。 みたいなこという人の思考回路がわからん。 これがわかればこの社会との一体感も出てこようというもの。 個人的な記憶をたどると、鬱病になって数年前に精神病院で自殺した父方の…

ぐるぐる

普通の人の日々のあわ。みたいなものに、たぶんまったく興味がない。 ある人の送ってきてくれた長いメッセージ。 「で?」の一言だけ返したらそれきり音信不通になった。

たいせつなばしょ

この社会で生きていくことについての肯定的なイメージの原初にある記憶と、特別な場所って、意外とみんなもっているようだし、そういうものがあると、なんだか愉快だとおもう。 たとえばこんなかんじ。 (http://ameblo.jp/masumiokamura/page-2.html#main) …

匂い

匂いっておそろしい。 昔のアロマオイルをかいだら指先のふるえがとまらなくなった。 ローズマリーなのに習字の墨みたいな匂い。 何これ。 思い出せないけど、うわぁって心的現象とつながっている。 なにかに怯えているような。 すっごい体が冷えている。 思…

人気者

人気者は大変だ、という話。 数年前、地元名古屋に帰るたびに大規模な歓迎会がひらかれるという人気者の話をきいて、ささやかなことだけど自分も中学校の男子*1の友達ともっかい仲良くしようと思って、わりと親しかった人を数人うちに呼んだ。 1次会は郊外…

商品化と物質化

なんの倫理的な葛藤もなくビデオに出演することを選んだように見え、空気人形のように演技しているように見えるAV女優を見ていて。 身体の商品化(性産業の発展)と身体の物質化(医療の発展)は同時並行的な現象。 身体の交換可能性を上げる産業や技術は、…

Animated Reality

現実をアニメのようなものとして語ることは、人々にとってたぶん何らかの精神的な防壁?慰め?になるのだろう。 たとえば現実の冠婚葬祭がキッチュだと感じたとき、アニメにたとえれば、それを語ることばをみつけられる。 現実を歴史物語としてではなく、空…

トランス・アフリカン・ハイウェイ

新書アフリカ史 (講談社現代新書)作者: 宮本正興,松田素二出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/07/18メディア: 新書購入: 5人 クリック: 85回この商品を含むブログ (44件) を見るこれがおもしろい。 このごろ同じことばかり考えている。 交通とか交換とか構…

ロビンソン

だれか海外の日本人学校の先生にならないかな。 現代ではない時間を生きることのできる稀な職業。 どこか南の大都市の郊外で、少年少女に理科をおしえながら、休日には人類学や現象学や宇宙論や水村美苗を読むような人*1の書くものをよんでみたい。 というの…

猖獗をきわめる

ある単体AV女優がどうやら多摩地区の有名大学の学生で就職活動をしているらしい、というネットの噂の続報を追っていたら、大きな広告代理店に内定したとあって、やっぱりAV女優ともなると社会的評価が高いのかあ!と感心していた。 しばらくして、実際に働い…

JD

気づいたら、この4日間で800円しか使ってないや。 ハート型のシナモンクッキー焼いて紅茶と一緒に食ったり。 皮から餃子を作ったり。 夏の残りの素麺を煮て和風スパゲティにしたり。 映画みたり本よんだり。 京都三条パララックスレコーズのおすすめを端か…

宇田川町のTAKA

前からずっと、宇田川町あたりのレコード屋には近寄りがたいと思っている。 知識量の多寡そのもの、つまりこちらがモノを知らんことが問題なのではなく、豊富な知識量をありがたがる、あの過度に情報に依存したありよう*1が原因。 宇田川町あたりの音楽は、…