完全攻略
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人間の社会は「アイドル」と「観衆」から成り立っているとして。
傑出した才能と平凡な労働力。
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いなかの人間に会って、こちらの思ったことや言ったことを大幅に単純化されると、なんかすんごい腹が立つ。
かといって興味のない相手に「君の知らない世界の仕組みを教えてあげよう」って説明するのはホントに大変なことだから・・・
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自分が都会人の立場で昔の友達を「ああ田舎者だ」ってディスるのは優越感がえられて気持ちいいけど、自分が田舎者の立場で昔の友達から「ああ田舎者だ」ってディスられるのは辛いな。下には下が、上には上が。
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都会-田舎のヒエラルキーの中を、ひとつでも上に行こうって這い上がっていくことは、どこまでやってもキリがねえなあと思う。金持ち-貧乏と同じく。
かといって、その中間領域のどこかで「ここが一番いいところだ」って開き直るのも、しょぼい気がする。そもそも、「いちばん都会」「いちばん田舎」が存在しない以上、全領域が中間領域にあたるのだけれど。
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親友の家にいって焼鳥をくって本棚をみたり、中目黒を散歩してうまい食いもん屋に入ったりしたら、「まあこんなものでも幸せか」と少しだけ気が紛れる。しかし、田舎の高校生だった頃みたいに「もっともっと」って欲求がつよければ、きっともっと別の世界を見ることができる。
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もっと別の世界を見たいと思いながら、哲学や科学への興味や関心の粘り強さがよわまっていて、こんなんで大丈夫?と思うのは一種の貧乏性なのだろう。これ以上そのへん何も知らなくても確実に生きていける。もう単純に、飲んで、打って、買って、ジャスコに行って、ライトノベル読んで。ただ、そんなヨレヨレになって生きている意味があるのか・・・謎。
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まあ、すごいヨレヨレの人も生きていていい、ということにはなっているけれど。身体能力や知的能力や精神状態がよわくて困っている人たちや老人が種類別に別々の建物に住んで、1万人近くが暮らす巨大な山のような施設が、いなかにあって。そういうところで弱者サービスの仕事を嬉々としてやっている人がいて。人ってなんだろなあと思った。まずはウンコ製造機であり。それ以上のものであるのだろうか・・・?