2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

旅先のとても寒い町にあるストーブの焚かれた古い木造駅舎で、午前8時なのに終電という謎の電車、海をわたる電車に乗りそこねた夢を見た。駅舎に貼られた鉄道路線図には、大きな湾内を縦断する本線と海上にあるいくつかの駅、湾の中心にある駅から分岐して…

クリシェ

クリシェって大切な言葉だ。 ある時代の紋切型の一覧表*1。 クリシェをやり取りするだけでも会話は成立する。 2ちゃんねるなら、韓国がきらい、パチンコがきらい、民主党はダメ・・・ある概念や価値判断がクリシェであることを自覚しないままでも、生きてい…

エッジ

1 難解で普遍的な理論をひもとくほどの知性と品格に欠けていて、つい下世話なものを読んでしまう。 そんなありさまを過去のせいにしてみたり。 「世間は君が思うより余程カンタンでばかばかしくできているよ」 「君のなかに君以上のものが・・・」 2 なんか…

悲しみの愛を見せる

紅白のセットリストが出た。 実家のことを思い出した。 韓国アイドルにうちわ振ってる母、大渋滞のなか豊川稲荷か法多山に車を出して、うまくもねえ串だんご食いながらテレビに渋滞の話が出て喜んでるB1グランプリな父、全身EXILE男がベビーカー押してるジャ…

ここにある音には、これまでに鳴らされた音との関係がある。 むかし音楽として演奏された「歴史的な音」、あるいは、何か自然のあるいは人工機械的な音に似ているという「感覚的な音」。 こないだ街中の7階のテラスに出たら、電車や自動車の走行音や排気ダ…

枯れ木も山のにぎわい

小説の巧拙は比較可能だし客観的に評価できる。 小説の好き嫌いは比較可能だが客観的に評価できない。 小説の優劣は少なくともこの両面をあわせたものだから、ほんとうは客観的に評価できない。 だから「日本の小説は1位が漱石、2位が三島だから他になんも…

コスモポリス

20世紀思想を読み解く: 人間はなぜ非人間的になれるのか (ちくま学芸文庫)作者: 塚原史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/11/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見る1 ある友人がまたふられたらしい。 現代日本の…

『アベノ橋魔法☆商店街』をみた。 円環構造、並行世界、先行作品の引用。 6話あたりでアルミちゃんがすっごい色気をだすのがいい。

大衆の乱

1 大衆が「才能」をパトロネージュする仕組みで一体なにが可能というのか? 2 どうしてどのジャンルでも良いものがなかなかひろまらないのか? 作品AとBがあるとき、まともに比べたらほぼ誰もが「質が低い」と言うBのほうが、「身近さ」を武器にして、なぜか…

完全攻略

0 人間の社会は「アイドル」と「観衆」から成り立っているとして。 傑出した才能と平凡な労働力。 1 いなかの人間に会って、こちらの思ったことや言ったことを大幅に単純化されると、なんかすんごい腹が立つ。 かといって興味のない相手に「君の知らない世界…

無間地獄

そろそろ自分の知的能力に見切りをつけて、労働の無間地獄に出発しようとおもう。労働者の世界。 自己満足だけど少しは意味があったように思えた考えごとや読書・芸術鑑賞からは、たぶん全面的に手を引くことになるだろう。 こういうことは毎日つづけないと…