Animated Reality

現実をアニメのようなものとして語ることは、人々にとってたぶん何らかの精神的な防壁?慰め?になるのだろう。
たとえば現実の冠婚葬祭がキッチュだと感じたとき、アニメにたとえれば、それを語ることばをみつけられる。
現実を歴史物語としてではなく、空想物語として語ること。
空想物語を己の来歴と同一化する、つまり歴史物語と錯覚すること。
アニメは偽史だ。
アニメに限らず、あらゆる物語は偽史としての力をもっているけど、偽史がひろく受け入れられるのは、塗りかえたい共通の過去が何かあるから。
アニメ的な演出と「結婚式専用教会」「葬式仏教」にはたぶん並行関係がある。
何度も繰り返し経験した作り話。
重大さと軽さがいりまじっている。