旅先のとても寒い町にあるストーブの焚かれた古い木造駅舎で、午前8時なのに終電という謎の電車、海をわたる電車に乗りそこねた夢を見た。駅舎に貼られた鉄道路線図には、大きな湾内を縦断する本線と海上にあるいくつかの駅、湾の中心にある駅から分岐して本線と直交して陸まで向かう支線が描かれていた。その日は旅の最終日で、同行する3人の友達と私はその電車には乗らずに家へ帰る予定で友達はのんびり眠っていたのだが、早く目覚めた私は駅舎へ出て、乗客が2人だけ乗った電車を見ていたら向こうにも何かおもしろいことがあるらしい、ということがわかりみんなを叩き起こして準備したのだが、間に合わなかった。宿から駅へ向かうとき、エレベーターのような箱に乗って移動するのだが、それが上下のほか左右にもうごくから箱のなかで体が浮いてとばされそうになった。駅についたときには電車はもう出ていて、私たちはなぜか駅舎の隣にくっついた入院病棟のようなものに入った。壁や床板が白く塗られ、いくつものベッドが置かれた病室は人で溢れかえっていた。朝を迎えた老人たちがめいめい仲間と談笑したり茶を飲んだり気ままに時間を過ごし、そのあいだをぬって看護婦やいろいろな白衣を着た男女が忙しそうに立ち働いていた。
文字にすると長いが、これらがひとつながりの場面として、まとまった印象のもとに浮き上がってきたのが今朝の夢。