#2 現場
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【パナソニック 7650億円の赤字へ】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121031/k10013146811000.html
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むかしの同級生がこの会社にいる。彼は近所の中学の男の子。卓球と物理をすごい熱心にやっていた。京大で応用化学をまなんで、エンジニアになった。今も電池の研究をしているはず。今は卓球つながりの女の子と結婚?同棲?して、週末には今すんでるとこ(滋賀)の近所の市民卓球教室で教えているらしい。模範的な日本の若者。電池と若妻と卓球...
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「日本が工業国として続いていくには先端工業技術の開発がいちばん重要」「日本があたたかい人々の集まりとして続いていくには家族・地域の共同体の維持発展がいちばん重要」この2つを行うことが人生の意味です。とまで言われたら、正論すぎて、こちとら、ぐうの音も出ませんわ。
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ぐうの音も出ない正論といえば、ちょうど今アメリカ現代思想の概略をよんでる。あの有名な「沈みそうなボートで誰を救いますか?」って問いへの違和感、つまりその問いは現場でしか意味をなさないって話。一般的な倫理的行動原理なんて作れないよ。規範的な社会理論は成り立たないのではないか?って疑惑。とはいえ、現場だけでは、電池と若妻と卓球だけでは、今から15歳をやり直しても、私はきっと発狂するだろう。
現場から浮遊して、規範的社会理論からも浮遊して。結局、興味は認識論へ、解釈の方法論へ向かう。