科学者

ある分子生物学者のブログを読んだ。
いま40歳前後の彼には、つつましい家庭生活があり、組織への所属があり、よりよい環境を求めての移籍があり、自ら陣頭に立つ組織の運営があり、予算獲得への活動があり、そうした日常の果てに世界新記録がある。
狭い意味での科学者ってのは、運動選手...今風に言えばアスリートなんだな、と思った。
もっと言うと、組織との関わりが深いので、プロ・スポーツ選手というより実業団の選手に似ている。

この孤独感こそ世の中で唯一の誠実さであり現実であり、決して変わることのないという実感だ。
アラン・シリトー長距離走者の孤独』