知的に暇

1
私がやってた中学校の部活が東海大会に出たそうだ。駅から見えるところに大きな旗がたっていて、グラウンドでは35度の炎天下まっ黒い男の子たちが走り回っていた。
2
地元の図書館の棚をさらりと見わたす。悪くないけど、コレクションとして、やや焦点を外しているように思った。昔の有名な人の主著じゃないものだけ置いていたり、少数派の学説だけ置いていたり。
3
こっちに来ると、本屋や図書館で、医療・工業・教育の実務家のための実用書を、よく見かける。
棚を見わたして、ハーバーマスを読むための階梯として、教育思想みたいな本をいくつか借りて流しよみしたら、つまらん・読みが浅いと思った。そういう本は、今ある学校制度をどう扱うかに焦点を合わせて話をしている。今ある学校制度の設計意図は、今の社会に適応した人を育てることにあり、それは今の社会の平板さの鏡になっている。
こんなんじゃないんだよ!
4
この町について、なんもないと感じる。
本屋・レンタル屋・図書館・新聞・テレビ・ジャスコのフードコート...どこ見ても知的に暇。もちろん力仕事や書類仕事は、この町にだって無数にあるのだが、人々がおしなべてボワーっとしてる。
彼らはTwitter中毒みたいなものの反対にいるようだ。
5
「自分のない人間はつまらない人間かもしれないが、抱えているものは少ない。だからこそ、精神は安定し、人間関係の軋轢も少ない」
http://blogs.yahoo.co.jp/albert110713/47652226.html
6
「社長の愛人やってたけど質問ある?」
http://bit.ly/RvS6dv
いなかの日々って、こんなもんだな。
高校のころ、放課後に門の前までBMWで来て女の子を連れてく医学生がいて、いけ好かねえと思ったけど、話がやっとつながった。
つまり、知的に暇なのだ。やることがない。
若い子としゃべるか、ボカロPやるか、その程度。