ユメユラ


どこまでいってもついてくる〜おおきなたいよう〜
いなか。
アメーバピグやる母親をみながらPUFFYをきく。
玄関先で40分ねばる飛び込み営業のリフォーム業者を追い出した。
草木がもうもうと生えている。畑には白い砂。
点々と家や工場や事務所のようなものがどこまでもあって、その暮らし向きはかなり似かよっている。
あたたかい明かりをつけて、たぶん居間でテレビを見ているあの家は、アイドルの実家にもみえるし、幼稚園の先生の実家にもみえる。
ここで生きていることと、よそで生きていることに何のちがいがあるだろう。
湖のほとりをタンクトップの男の子がバイクで2人のりしていて、すれちがったら中指たてられた。
細かいことわすれて、日々まったりやり過ごせば、とりあえず生きていけるようだ。
少なくとも、ここに陰惨な感じはない。
あんなに無能でセンスのないやつでも、ふつうに生きてる。*1
ときにはこうして呆然とするのも、いいね。

*1:大家のばあちゃんから聞いた話。昭和初期の東北地方では癩病患者がよく家族に連れられてリアカーのようなものに乗って、国道4号線を北から南へ下っていった。彼らは途中の宿場町で商家の前に止まって物乞いをした。商家の人たちは素早く食料をもたせて、彼らが通り過ぎたあとはすぐに消毒をした。四国のほうに収容施設があるという噂だった。こうしたことが月に2-3件あった。と、いうような話を最近きいたので、生活の破滅という現象を身近に感じていた。無能でセンスのない人々が、破産したり自殺したりせず、結婚したり子供うんだりしているのが、ほんとうに不思議。