女子高生の処女率(仮)

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大正九年 緊張の夏

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東洋経済という雑誌がオッサンのための女子高生特集みたいなやつやってた。
面白い統計データが上がっていて、東京の女子高生のうち処女の比率が90年代からずーっと下がっていたが、02年から05年にかけて10ポイント上がっている。
これは私の実感とも合う。なんだこれは?
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ひとつの説は、「新型メンヘラの女の子たちが自分に合った表現活動をみつけた」というもの。
「メンヘラ」(不安定な精神状態)の諸形態が、芸術表現(歌、アニメ、自分撮り写真、ライトノベル、のような以前はサブカルと呼ばれていたもの。たぶん02-05のあいだに質的な変化が起きてる)として表に出せるようになった。
こうした表現活動に比べて、やたらな性行為をやっても自己承認欲求が満たされない、ということが明白になった、という説だね。
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これは秋葉原の隆盛と時期的にちょうど合っている。
たとえば、いい年こいた高校生や大学生が「けいおん!」「ハルヒ」のようなアニメを見る、という現象に、「若者の幼稚化」という言葉をあてる人がいるけれど、実は、そうではなく、高校生や大学生にとって、「大人になる」ことの意味が変わった!と解釈したほうがいいように思う。
友達よりはやくエッチがしたいとか、何ごとにつけ経験豊富になりたいとか、そういうことに意味がある、と人々が考えていた時代が終わったのではないかな?
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...たぶん、もう少しなんかいえる。
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ここから先は、あまり確信はないけれど。
何というか、Googleのようなものの普及で、「経験」が共有できるようになった、「経験」した者としていない者が、対等に、フラットに、等価な者として...存在するようになった。