情報産業は「情報の非対称性」によって質が低くなるか?

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個人的なメモ。
「今のマスコミはダメだ」って思っちゃう理由は何か考えたら、もしかしたら、「情報産業は『情報の非対称性』によって質が低くなっている」のかもしれない、と思った。
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とても抽象的な、直感だけの話になるけど、全体的に「何かを調べて書く仕事」は、新規参入が増えて(インターネットのせい?)、その結果、「価格が低くて質の低いもの」が市場にあふれて「価格が高くて質の高いもの」が締め出される傾向にあるように思う。
マスコミとか、株式市場の調査とか。
それはつまり、ある社会が何かを決定するための情報の劣化をもたらし、やがては意思決定能力の低下につながってしまう...これはレモン市場ではないか?
「何かを調べて書く仕事」のことを情報産業とよぶと、情報産業は情報を売っているのだから、売り手と買い手の間に「情報の非対称性」があるのは当然。そして、それ自体が「質の低い情報が出回る」というパレート非効率的な配分をもたらす...という。
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このダメーな状態になるか否かは、需要側の要因としては「買い手がどれくらいまともな情報を持っているか」*1、供給側の要因としては「費用(ここでは人件費)をどれだけ出せるか」*2によると思う。
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なんか変だ。
「情報の非対称性」は最初からあって、しかしダメになったのはこのごろだから...
「供給側の要因:金がない」→情報が劣化する→「需要側の要因:手持ちの情報の質が低い」→低価格・低品質の情報が出回る→「供給側の要因:もっと金がない」→...
...という連鎖的な現象が時間的に起きている、と考えると直感と合う。
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んー、この話、たぶん、まだどこかに穴がある。どこだろう?

*1:ここでいう「情報」は「多い/少ない」という1次元の変量であらわせるのか?「メタ情報」という概念がいる?

*2:「人件費を増やせば質が上がる」という仮定を立てるための条件が何か要るが...