科学の世界!

(あきらかに素人が書いているので、稚拙な文章で申し訳ないが、試論として。)
人間の認識が科学に統一される世界。
これを、「因果律」のみが人間の認識をなすような世界と考えると、我々の世界がそれに近づく徴候はある。(科学の核心にあるのは「因果律」だけではないはずだが)
たとえば、物理学を知らない人でも、物理学における物理現象のメタファーによって世界を知覚し、目の前で起きている現象についてスッキリ納得する・・・という場面は多い。*1ある事件が起きたとき、「政治的に大きな力が働いたから」という表現を使うことは多い。

しかし、よく考えると、これは気持ち悪い。
フィジカルな現象とメタフィジカルな現象には違いがあり、物理学が人間心理の認識にどの程度有効かは、わからないから。
端的な例を出すと、人間心理の「動き」をもたらす「力」は、直接的には計量把握できない。
(間接的に把握するなら「貨幣の動き」や「政党支持の動き」などをはかる、統計を使ったいろんな指標が考えられるが、これらは残念ながら直接的な把握ではない。)
何らかの「力」が働いていることは記述できる。しかし、この「力」を直接計量することはできない。
それでは、この「力」とは、いったい何だろうか?
理論化するなら、モデリングとシミュレーション以外に手法はあるのか!?

*1:この文章は論理的に間違っている。物理学は因果律の一部ではない。もっとうまい説明がないものか?