今年3回目の海辺

速い電車で都心を抜けると、丘の上にたくさんの家が立ち並んでいるまちがある。
車窓を眺めていると、こうして出来上がった風景の中に自分がおさまってしまうことへの仄かな不安と同時に、それはそれで、何らかの導きがあったらそこへ自然に溶け込んでいけるんだろうなぁ・・・という思いが去来する。
たとえば、港南台という固有名詞。
居住について、人はどれくらいの切実さで現実を作っているのだろう。
短い時間にいろんな人と話して、さまざまな来歴や特性をもつ色んな人の現在に触れる。
殻。
闇夜を駆ける。誰か人がいる。