サウンドスケープ

あまり大きな音でなければ、電車の走る音を聞くことが好きだ。
特に、遠くから小さな電車がやってきたときの振動が枕木をつたって僕らの地面にやってきて、それが揺れる感じがいい。
運動会の喧騒を遠巻きにすることにも似た、快さがある。
あるいは、涼しい風に頬を撫でられるようなこと。
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自然現象とちがって、社会現象は「自然であること」「普通であること」「心地よいこと」が人間の認識の中で構成される。
人間は自らのもつ「自然さ」「普通さ」「心地よさ」を手がかりに、新しい現実を作っていく。
たとえば、サウンドスケープと音楽の関係。
そういったことが面白い。