大澤真幸『恋愛の不可能性について』

恋愛の不可能性について (ちくま学芸文庫)

恋愛の不可能性について (ちくま学芸文庫)

さてさて、大澤社会学。この辺が最良のサマリーか。
(http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%BE%A4%E7%9C%9F%E5%B9%B8%E8%90%8C%E3%81%88/lm/38CM57E4UR0BN/ref=cm_lmt_dtpa_f_2_rdssss0)
社会学者という人々は、自分が「社会学者」であることに誇りをもっている節がある。
彼らの仕事って、自分の「見立て」に社会的責任がともなわないことが大きな特性だと思うのだが、それは良くもあり、悪くもある。
良い点は、既得権益などのノイズに曇らされずに思考を展開・発信できること。
悪い点は、いまいちリアリティがない。あとは「権威による論証」にはまる危険か。
本書は、9つのエッセイからなっており、フィクションとして面白いものもあるが、踏み外しているものもある。