失踪

・注意
なんか最近ここが人生観開陳ブログみたいになってます。
暫くこれが続きそうなので、下らないと思われた向きは御用心ください。


=○=


・失踪

「俺たち部屋で行き倒れになってもきっと誰にも気づかれないよ」
友人Sと話したある日のこと。
失踪しても誰も悲しまないような生き方が、しかし実は気楽ではある。
孤独感なんて気安さの裏返しの安い感情だ。
たとえば、何処かで溺れて消えること。
それだって痛いのは自分だけだし、時間にしたら1時間もかからないだろう。
そういうの、辛いけど、誰かの世話になるより余程ましだ。
別に、誰かを世話することが嫌いというわけではない。
むしろ頼られたらそれに見合うくらいのことはする。
でもなんか、乾いた性格なのか、自分がそうされるのは無理なんだね。
波瀾を起こさず消失したい。

とはいえ、それは無理な話で。
生命を積極的に断絶する理由など、例えばこの綺麗な秋晴れの月曜日の中には存在しない。

少なくとも、そこに貨幣を介在させることで、感情を交換可能性に開いてしまいたい。
貨幣は感情を逃がしてくれる。
それは最近よく思うこと。

散乱した事実群を束ねることもなく抱えていく自由…
結局解釈などしないほうが楽なんだね。
自分は楽な方へ流れがちだ…