SUPERCAR「BGM」

・中日完勝。


=○=


・Auf Wiedersehen!

たぶん一生独身なんだろう。
誰かを守り切ることなど、出来ないから…


=○=


素粒子

小谷野敦が『退屈論』で「現代の退屈を描いた小説の白眉はミシェル・ウエルベック素粒子』である」とか言っていた。
素粒子
今日と似た休日が20年後も来るのかな。
20歳の誕生日には自分は何もしなかったことをおぼえている。
家から一歩も出ず、ただぼーっと天井を見上げていた。

素粒子
地縁も血縁も失って…
それでもいい。
自分には人間的な魅力がないし、幸福な家庭を築く能力なんて全然ないんだろう。


=○=


村上春樹ノルウェイの森
読みながら既に泣きそうなのですが…


=○=


・幻の映像
実をいうと、自分は小学生の頃ピアノをやっていた。
「才能がある」だの何だの最初言われて、しかし当時から努力というものが苦手な性分で、だんだん落ちこぼれの部類に入っていった。
ある日のこと、30分のレッスンが5分で終わりになったことがある。
前の生徒が大切な演奏会の直前で、予定の時間を過ぎてもなお、先生も生徒も厳しい表情をしたままレッスンは続けられた。
何の曲かはもう忘れてしまった、というかクラシックを日常的に聴く家庭環境になかったものだから曲名などわかるはずもないのだけれど、待合のソファに座り黙って華麗な演奏を聴いていたことだけはおぼえている。
そして自分の番が来て、しかし一度演奏したらすぐ「いいね。」の一言で、レッスンは済んでしまった。
次の生徒も演奏会を控えていたらしい。
ここで悔しさをバネにして泣きながら練習を重ねたりしたら、あるいは今でもピアノを弾く人間になっていたかもしれないけれど、そこであっさり引き下がってしまったのが、まぁ自分だった。
何となく嫌になって、ピアノはそれきりやめてしまった。
生きることに対する貪欲さが根本的に足りないのかもしれないね。
ただ、身を引いて何かを守ること、それも一つの防衛機制ではある。


=○=


・消息。
ハルキという名の彼とは、そう、ピアノ教室で知り合って以来、実はかれこれ10年来の付き合いだった。
泥酔した、あの日の青い闇を…