西日本を色々見て回った。
物見遊山では見えないものがあるのを感じつつ、物見遊山で見えるものを拾い上げていく。
旅。
今回は各地のおねいさんのいでだちに注目してみた。


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振り返って、最後に寄った出身地について。

あの絶望的な必然性のなさ。
あの絶望的な一貫性のなさ。
あの絶望的な寄る辺のなさ。

人と人との距離が遠すぎて、しかも孤立していて、人間の感情とか理性とか尊厳とかが全て打ち捨てられている感じがした。
ただそんな風になったのは、それほど昔のことじゃない。
誰かに会ったときの「おはよう」が急に言いづらくなったのは、5年くらい前のこと。

現代の工場労働者には、飲み会が存在しない。
みんなもくもくと作業をこなし、終わると黙って車で帰る。
街には寄らない。

「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。」(士郎正宗攻殻機動隊』より)

結局自分は、見るもの聞くもの全てが嫌になって逃げ出したんだな。
では、逃げ出した先で何をすればよいのか。
誰かを幸せにしたい、そう思ったとき、何をすればよいのか、ひとつずつ経験していくこと。
人とあまり関わったことのない自分にとって、それが次の課題なんだろな。
頑張ってみようと思う。