消えている。

会う人ごとに、ふっ…とどこかに消えているような印象を与えているはず。


=○=


何も読めない。
何も聴けない。
何も見れない。

走り回っても、それは同じ。
改編期なのか、混迷を重ねている。
自分を織りなすあらゆる層が、像を結ばないまま堆積して身動きが取れない。
たぶん前からそれはそうで、気づいたのが今ってだけ。
きっと、かなり絞り込もうとしている。
幾つかの繋ぎ留めるべきもの、それすら守れるか怪しい。
ただ、そこに不安はない。
恐ろしさもない。
谷底のようなこの状況。
逃げるなら勝負事に突入するしかない。
ただ、間違いのない賭けのためには、その前に事態を自分の手の届く範囲に収めなきゃいけない。


=○=


ちりりん、と風が舞い込み、しかしもう風鈴は淋しい。
隠した。


=○=


強い台風が迫ってきた夜、新幹線の中に閉じ籠められていた。
東京から出発して約10時間、ようやく着いたのは東京駅だった。
洪々と光る蛍光灯、真っ白くて無駄のない明かり。
動かない新幹線は人間の生気を奪っていくようで。

「こうやって何処までも流れていくのかな…」
そう思うと涙が止まらなかった。

「こうやって何処までも流れていくのかな…」
クラムボン『Folkrole』を電池が切れるまで聴いた。

「こうやって何処までも流されていくのかな…」
車内販売に出ていたビールの最後の1本を買い求めた自分が、なんか、滑稽に見えた。

電車が苦手になってしまった。
最近はバスばっかり使ってる。


=○=


夢にまで見た東岸の暮らし。
でもやっぱ東は厳しいかな…
甘く考えていたけど、色々見て回って、荒っぽい印象を受けた。
別に不安があるということはないけれど、両国も錦糸町も住みたい街じゃあない。

そう考えると、三軒茶屋は好きだったんだな。
別に何もない。
ただ、ちょっとちぐはぐだけどそれなりに頑張ってる人がいて、確信はないけど自分なりにうろついてもいい空気感がある。
これを今見切ろうとしている。
どう出るか…


=○=


ウルトラクイズ
鳥取砂丘とか大山とか出雲大社とか神戸のハーバーランドとか、自分だけではまず見られないものに出会って、刺激的だった。
アニソン16GBあればDJ出来ますしね(笑)


=○=


再編をしている最中で、混迷のきわみにある。
上澄みだけすくってやり直したい。
しかし、上澄みすら見えていない。


=○=


引越の内見がおもしろい。
ドアを開ける。
誰かの暮らしをそっと覗き込んでみる。
真ん中にそっと腰を下ろして。
思うこと。
ここの住人の孤絶感は如何ばかりか、とか。
それが自分の暮らしになる感触は、あまりない。
妥当な線を探したら結局胃下等(イカトウ…)チョイスになってしまった。
中目黒で家具探したい。
再編中の自分を導いてくれる品物。