何が無理だったんだろうか。
僕の色には絶対に染まらないんだろうな、とわかってはいた。
それ以前にバランスが悪すぎたのかもしれない。
お互い相手に対してなんとなく優越感を持っていたかったんだろう。
というより、自分が微妙に高慢な性格で、向こうが鏡のようにふるまってしまった、というのが本当かもしれない。
いずれにせよ、あんまり幸せじゃないまんま、関係が凝固してしまった。
小さな呼吸のズレが相手の肌の上を無感覚に流れ去っていくのが見えた瞬間、やめたくなった。
これって消耗戦の綱引きだな、って。
最後、せめてもの釣り合いを保つために、「子供みたい」にふるまってみた。
しかしそれも、うまくいかなかった。
やっぱ自分は高慢な性格だった、としか言えない。


=○=


今天好日。
クソ暑い。
図書館で読書。
島本理生をたてつづけに4冊読んだ。

大きな熊が来る前に、おやすみ。

大きな熊が来る前に、おやすみ。

このひととは固有名詞が合う。
あと、2005年以降作品が格段によくなっている。
言いづらいことを薄闇の中にとどめておくのがこのひとの書くものの魅力なんだけど、それまでの作品にあった舌足らずという感じがなくなった。
人にはすすめないけれども、僕はいいと思う。
息遣いとか、気配とか。


=○=


「何でも作ったもんがちだよ!」って。
全ては生産力なのだ。