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完璧に着こなした黒いスカート。
端正なみずみずしさをたたえた
高校生くらいの女子生徒の制服姿に釘付けになった。
視線は遠く一点を見つめ、
我輩のよこしまな視線など寄せ付けないかのようだった。
片手に携えた小さなノートを覗き込んだら、
「志望理由:私がここを選んだのは・・・」
それ以上は読めなかった。
大学の推薦試験だろうか、それとも就職試験?
張りつめた体の動き、輝く瞬間。
「通過儀礼」の意味を知った。
=○=
しかしまあ、何を書いてもあんまり文章がうまくないのが痛い。
「上手な人の書いたものを写してごらんよ、呼吸がわかるから」
そう教えてくれた梶井基次郎の文章でも、この夏は写してみようかな。
「声のリズム、花火のリズム、道を行くリズム」(Poralis『季節』)
そういったものを掬い取れるような、伸びやかな躍動感。
そろそろそんな表現ができるようになってもいいと思う。
=○=
予定通りにものが進んでくれない。
というより何ひとつ捗っていない。
ここまで自分がやってきたこと、それは全くの無である。
インド人もびっくりなほどの、ゼロである。
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ヴィスコンティ。
=○=
夏休みに何をするか。
いまいち自分の中に盛り上がりが来ない。
あ、モロッコに行ってみたいとは思う。
写真を撮りたい。
ただ、写真に何が可能か、それを考えてるうちに終わりそう。
といったって、何も考えないで行ったってつまらないでしょ?
まぁこれが、つまりそこら中うろつき回って
困ってるのが我輩の中心紋だな、と最近思う。
=○=
『素粒子』という小説を読んでいたら
『リボンの騎士』のアニメが出てきた。
フランス人のある科学者が幼い頃に
田舎の祖母の家で見た思い出、という設定で。
=○=
全く関係ないけど、ここがすごい。
じっくり読んでいたら、「読み」の精密さに気づいた。
「ひとりで勝手にマンガ夜話」
http://www.h2.dion.ne.jp/~hkm_yawa/index.html