何かを作った人は無条件に偉い。
だから僕は批判はしない。
思ったことを、それが違和感だったとしても、意味があるのなら、書き残しておくだけ。
でも、意味って、何なの?
昔、中学校で英語教師が「この文の意味はなんですか?」って聞いてきたとき、「日本語にしたって意味なんてわからないです」って答えたけれど、当時以上に、「意味」という言葉の意味が近頃全然わからない。
「価値」とは「差異」のことである、とはよく言う。
ここももう少し詰めなければならないけれど。
では、「意味」とは何だ?もっと実感のようなもの?


=○=


僕の持っていないもの。
というよりある人にそう言われたもの。
「とりとめもない日常の生活で生まれる自然な感覚や感情」
観念の構築物なのか?
観念的でしかなくて構築物的でしかないけれど、三島由紀夫金閣寺』のリアリティはすごいと思う。


=○=


心に響く言葉を求めている。
イタリア文学に手を伸ばし始めた。
こうやってのんびり本を読める時期なんて、もうあんまり無いことをわかっているから。
就職したら、僕らはどうせ団塊の穴埋めで、1対1で張り合うのも無理なのに、こっちは人数半分しか居なくて。
何考えてんのか、何時までやっても終わらないじゃないか、と。
そんな状況を笑っていられるようなところに、せめて行きたい。


=○=


奇想が浮かばない。
「東京のどこかの駅にカメラを持って2人で行って、1時間思い思いに歩き回る」というのも、面白そうなんだけど。
暇だなぁ、と言われ。
暇は大事だよ、おっつぁん、なんて。
恋人のすることじゃないだろ、と言われ。
もう何一つ描くことなど無い。
才能とか有能とか無能とか、そういう問題ではなく、表現する必要など、今の僕には、さらさらない。
ビレッジバンガードで安売りしてたマティスの画集の劣化コピー見て、「うひょー、輪郭線うんめー」なんて言ってればとりあえず満足なわけで。

「ポータブルだよな」