#102 エンジニアの書く文章の癖とは?

工学を修めてから管理職やコンサルタントをしている人たちの書いたものを、何種類かまとめて読んだ。
いいところを挙げると、具体的で現実的な指摘がするどい。
あらゆる現象をシステムとして考えるため全体像がわかりやすい。
欠点を挙げると、文章がうまくない。叙述のツカミが弱く、ムダが多くてキレが悪い。
あと、かなり頻繁に、限られた条件のもとでだけ使える理論体系を他のところに雑に適用しようとして失敗する。*1
このくらいかな。なんか変な感じがしたのを言葉にしてみた。

*1:けっこう前に、アラン・ソーカルというNYUの物理学者が『知の欺瞞』という本を出して、物理学・数学を他のところに雑に適用しようとして失敗する文藝評論家たちをボコボコに叩いたことがあったが、経済学・システム理論を他のところに雑に適用しようとして失敗するエンジニアたちも、そろそろボコボコに叩かれるんじゃないか。