#54 機械人間

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収監 僕が変えたかった近未来

収監 僕が変えたかった近未来

堀江貴文『収監 僕が変えたかった近未来』って本をたちよみ。
この人は...『銀河鉄道999』のテツロウだ。
「息のつまる久留米の町を出て、終点までいけば機械人間になれるという汽車に乗り、無数の戦いを切り抜けて、機械人間のいるメトロポリスの中心へ向かい、最終的に機械帝国をたおす!」という筋立てがまったく同じだ。
2
機械帝国をたおして立ち上げた新しい仕組みが、また機械人間のための工場になる。
歴史*1とはその繰り返しであるとしたら...?
3
機械人間について
いなかの高校の同級生で、地方公務員になった連中が、今さら「クエンティン・タランティーノ最高!」と騒いでいた。
西部劇に似ているけれどタラ独自の世界があるって?
あんなのシミュラークルだ。テーマパークと一緒。
あとは、クリストファー・ノーランの動画を、矛盾なく伏線が回収されていることを確認しながら、コマ送りして楽しむような手合い。
完成度が高いねぇ...とか言って。どんなに精巧につくっても模造品は模造品だよ。
こういうものが、かなり息苦しい。
4
これについて、「彼らは何も考えてない。ちょっと前の流行の後追いだ」と考えれば、話はカンタンだ。
それが社会的に広く受け入れられている理由を、広告費あるいはページランクの関数として説明することができる。
人が人を呼ぶ。そこに意味はなく、見るべきものは何もない。
バクテリアのコロニー。
5
では、意味はどこにあるのか?

*1:国史、かな。