#33 教師

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『ことばの宇宙への旅立ち』という10代向けの言語学者の話をたちよみ。
池上嘉彦って京都出身だったのか。なるほどセンス抜群であった。
それから、野矢茂樹の「哲学ってのは問題と答えの連続だよ。先生が問題を出して、生徒が答えをあれこれ考える」って話をみて、10年ちかく前、この先生の満席になった教室をのぞいたとき、話はおもしろそうだけどなんだか苦手、と思ったことが、やっと理解できた。
つまり、あまりにも学校的なのだ。
徒弟制から学校制へ。教育の近代化。
しかし、それにしても、渋谷の109メンズ館から次々とイナゴのように飛びだしてくる調子こいたティーンエイジャーを来る日も来る日も相手にして、えらいもんだと思う。