#23 遠藤功『新幹線お掃除の天使たち』

新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

このブログで繰り返し主題化されてきた「社会的にショボいとされている仕事について、働く人がどうやってやる気をもつか?」というテーマ。

2012-12-11 #9 フジパン
http://d.hatena.ne.jp/soraniukabuniji/20121211

2012-12-14 #10 ヤンキーと土曜の夜の夢
http://d.hatena.ne.jp/soraniukabuniji/20121214

タイトルがあほらしいので手に取るのも迷うほどだが、話そのものは核心をついている。

1. 働きやすい環境を整備
→休憩室にちゃんと冷暖房を入れるとか。劣悪な環境では人はやる気を失うので、ひとまず普通な環境をつくる。
2. 組織構造を単純化
→不必要な優越感や劣等感をとりのぞく。
3. 若くてもやる気のある人を正社員にする
→要するに、最もやる気のある人たちを上にする。*1年功序列にしない。
4. イベントをやる
→退屈な繰り返しの仕事でも、ゲーム化するとけっこう盛り上がる。

幸せな未来は「ゲーム」が創る

*1:これは実はむずかしい。やる気の時間的変化、つまり最初はやる気のあった人が情熱を失ったり、途中から急にやる気を出す人が現れる。ここで、あまり頻繁に順位の入れ替えをやると、不必要な競争がうまれて現場がつかれてくる。