#20 煮物
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名古屋の役所の新人研修のためにつくられた「地元がでてくる小説一覧」みたいなのが、いい空気を出してる。
http://bit.ly/Vqg6Qt
代表的な作家を挙げると、あの町に特有の襞のようなものがみえてくるだろう。
a. 町そのもの・言文一致運動
諏訪哲史・清水義範・二葉亭四迷...
b. 少女小説・ロマンス
飛鳥井千砂・堀田あけみ...
c. 少年小説・SF
宗田理・高井信・小川一水...
d. うすぐらい闇・ノンフィクション
家田荘子・井沢元彦・城山三郎...
e. ミステリ
森博嗣・太田忠司・野沢尚・連城三紀彦・大沢在昌・江戸川乱歩...
...
2
これを棚一面にならべれば、文庫本を立ち読みするガキンちょと、店番をしている婆さんが掃除を装いながらガキンちょの顔先でハタキを激しく動かして店から追い出す、夕暮れどきの駅前の本屋のできあがり。どこからともなく煮物のにおいがたちこめて、さあさ、おうちへ帰りましょう。