パラダイス・ガレージ


とても憂鬱だ。
凄い早い音楽を掛けてみたりして。破壊的な計画を立ててみたりする。
ひとおもいにやっちまいたい。
「普通がいちばん」って何万回もいわれてきた。
それはある者の人格が、既存の類型的な性質に収まることに良さを見出す、ということだろう。
「○○っぽいひと」というのは確実にいて、そういう人は生きるのが楽だな。
時折目にする、会社の同期との飲み会が楽しいとかいうつぶやき。
だし巻き玉子の味とか細かいことが気になる俺には一生縁のない感情だろう。
ある人が電話をくれて、しかし話していたらなぜかいらいらして、切った。
「○○っぽい」ことを全身で謳歌しているふうな口調に、どうやらあてられてしまったらしい。
このままでは自分には居場所がないという、少し考えれば当然のことを思い出すと、その対比がなんとまぁというかんじ。
小学生くらいからずっと持ってきた感覚として、田舎なら病院か学校か工場か役所かロードサイドの店とか、あるいは市街地のチェーン店の居酒屋くらいが主要な施設だから、そういうとこが全て嫌いな俺には行く場所がない。
潰れた大型店の屋上に夜中忍び込んで1人で花火大会をやると楽しいけれど、もうそういう歳じゃないからなぁ。
最近のこととして、都会には好きな場所があるけれど、自分とそういった場所とのかかわりは主に貨幣を介したものだから、金のない俺にはもうすぐ行く場所が無くなる。
まぁいいわ。ロマンポルノを見たらたのしくなった。