7番目の扉

・扉の向ふのまつくらやみ。
・どこか岬のような場所へ行ってこようか。
・春なのに今年は知的好奇心が一切わかない。のはなぜだろう。絶え間なく不快感を掻き立てる、あいつやそいつが消えたらいいと思う。とはいえ、まぁ他人の人格を云々したくないから、とりま、こちらが静かに退場したい。
cookpadという料理手順を紹介してくれるサイトが便利でよく使っているのだが、彼氏と彼女の幸せな生活。みたいなものが垣間みえたとき、それが典型的な構図に収まっていることに無頓着な気楽さは何ぞ。と思いつつ、一方こちらは、きっと社会的なもの諸々のめんどくささ*1に耐えられなくて、それゆえ孤立して死んでゆくのだろう。ということが予感される。
・小学生くらいの頃、病弱の母が床について父が帰宅するまで、あたかも世界に人間が1人しかいないかのような時間*2があった。古代帝国の王か何かになった心持で、そのあいだに即席の鍋焼きうどん*3を作って食うのがうまかった。

*1:誰と何をするか、について、アンバンドリングしたっていいじゃん、と考えてしまう。

*2:そのあと父が帰ると母が起きてきて、自分を個室に寝かしつけ、何やら話をしていた。扉の向こうから聞こえてくる小さな声に、耳をすませたけれど一度として聴き取ることはかなわなかった。『アラビアンナイト』のような何かだった気がする。

*3:アルミ鍋に入ったやつ。卵をひとつ入れるか否か、が分かれ道。あと七味か。