マイク・デイヴィス『要塞都市LA 増補新版』

要塞都市LA 増補新版

要塞都市LA 増補新版

これも今日読んだ。
都市論という扱いになっているけれど、ディストピアを描いたSFのようなもの。
都市を語ることは、やっぱり楽しいけれど、主観を排した語り方を僕は知らないし、個人的な嗜好を誰かに押し付けることは、趣味じゃない。
まぁ、価値判断について交通整理をおこなう「マエストロ」の役割は、誰かが引き受けなければいけないのだけれど。
「マエストロ」の役割を引き受けるべく、声を枯らして語りつづけるうちに、図らずも本人がピエロになってしまうのは、この国の言論空間の特徴なのだろうか。
近頃の安藤忠雄のように・・・
いや、揶揄しているわけではなくて、実りある社会理論の流通する場をつなげていくことがとても意味のあることなんだろうな、と思ったのだ。