Michael Power "The Audit Society: Rituals of Verification"

The Audit Society: Rituals of Verification

The Audit Society: Rituals of Verification

目次だけ読んでぱらぱら眺めている。
形式的にはかなりformalizedされているものの、社会の中での立ち位置としてはかなり怪しげな場所にとどまっている「ゲーム理論家」「統計家」なるプロフェッションの在り方に対して疑問を感じており、ありきたりなハコの中におさまるか、あるいは個人的な思考の中に耽溺してしまおうと思っているので、後者をとるための道しるべとして、経済人類学、というものが現状どの程度の水準なのか、モースやポランニーから現代の理論家の著作まで、軽くサーヴェイしてみたのだが、まぁ、僕など飽きっぽいので、これはやめたほうが良いと直感した。
その過程で個人的な関心をひいたのが、この1冊。
本書は、株式市場におけるお目付け役としての会計監査(financial audit)から説き起こし、今や社会全体のあらゆる場面において、ひたすらに厳格化されつつある"audit"なるものの、北米と英国における興隆の歴史を描いた著作、とのこと。