宇野邦一『映像身体論』
- 作者: 宇野邦一
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2008/03/20
- メディア: 単行本
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ブックカバーが綺麗だから買った。印刷用紙もよかった。しかし内容が乏しかった。
映像と身体の関係性って、一見ホットなイシューだが、現象学的記述スタイル*1をとった時点で、失敗が運命づけられているような書物だった。
だって、映像体験って現象学つかうもんじゃないでしょう。
まず、趣味があまりにもスノビッシュでこんな鑑賞方法は10代で卒業していて然るべきだし、参考文献の選択センスにも稚拙さが見受けられる。
目を見はらせる特撮、すさまじい効果音、破壊、爆発、血も凍る恐怖やサスペンスは見ないときまっている。(p.22)
また、数学まわりの術語の用法が甘すぎるため、浅はかさが見え透いて痛い。
こんなもの出版するとはどういう了見だろう。まぁ手に取った俺が負けだったな。