江原由美子・金井淑子編『フェミニズムの名著50』

フェミニズムの名著50

フェミニズムの名著50

未読。
同じ週に違う分野で3つも発表があるとさすがに面倒だ。
統計と凸解析とゲーム論・・・どれも苦手だ。ふて寝したい。
どの分野の人と自分は話が合わないって、フェミニズムと刑法と原子力再生医療/臓器移植やっている人々ということに気づいた。
社会的な*1意思決定に関して、観測という観測もしないまま公理系を打ち立てて、そこから閉鎖的なシステムを動かしてしまう*2感覚って、よくわからない。
たしかに言説として強度が高いことはわかるけれどね。批判しづらいから。
つまり、誰かがある理論体系について、その体系の前提としている公理系に社会通念との齟齬があることに気づいたとき*3、その人がその理論体系を論破するには、問題点の指摘にとどまらず、別の公理系による代替的な理論体系を打ち立てなければならないのだから。
ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用

*1:しかし、この語の意味は定義しづらい・・・

*2:この説明に問題があるとすれば、人の認知過程は公理からの演繹とはちがう、というところか。まぁ、そういった反論には、されば他のよりまっとうな認知過程を示してください、と答える。

*3:要するに、公理系が外部(社会?)との齟齬をきたしている場合を考えている。逆に、公理系の内部に矛盾がある場合、論破は比較的容易。