・インターコンチ(笑)
関係ないのだが、同世代ならどんな相手でも話す時間1時間とネット使える時間2時間あれば日本国内の主要都市での「初デート」を完璧にプランニングできる、という無根拠な自信がある。
たとえば、オペラシティで明日までやってる蜷川実花展に行く(笑)として、そのあと数時間あるなら、高いところにのぼりたいか高所恐怖症か、おしゃべりさんか落ち着いて話をしたいか、スイーツ好きか全く外食しないか、出身地、服装、話の内容、その日の気分、その他いろんな空気感によって、オペラシティ展望台、都庁展望室(北)「サバティーニ」、サザンタワー20階「サウスコート」、面影屋珈琲店(本店でも初台店でも)、新宿TOPSカフェ、など、いくつかの選択肢があるから、最適なものを選べばよい。それだけのことだ。
(http://www.date-navi.com/yakei/opera-yakei.html)
ここでずいぶん前に紹介した「夜景倶楽部」というサイト運営者のインタビューが、24日の日経朝刊の文化欄に載っていて、感性がぴったり、本気で来年マスコミ人になろうかと思ったりした。
(http://yakei.jp/official/media/2008-12-24.html)
こうやって単純に摩天楼が並べられているのもいいけれど、「夜景倶楽部」のほうが、何ともいえぬ気分に満ち溢れていて、好き。
(http://www.geocities.jp/toolbiru/)
人の秘密を覗き見している気分。
似たようなテーマだと青山七恵『窓の灯』という小説があったはずなのだが、あの結末って、どんなんだっけ?
=○=
浪漫倶楽部
「1日に送られるメールが全部集まった場所」というアイデア
天使。のつもり。
しかし、それで楽しいのかという疑問が残る。
たとえば、おととい僕らは横浜にいて、社員食堂のようなところで冷凍の海老ピラフを食ってから外に出たのだが、そこにある50メートルばかりの歩道橋ですれ違ったカップルはおそらく100組より多くいて、それぞれの2人のあいだに、どんな感情のやり取りがあったか知らないが、それを思うと、どこか白けた気持ちになったりもする。
これは鈴木博之のような「文化財」を慈しむ感性と比べたら、五十嵐太郎のような「B級」を好む感性に近いのだろうが、それは本当に、人の秘密を覗き見している感覚そのものなのかもしれない。
こんなところから、何を立ち上げればいいのか。
しかもそれは「ロードサイドから都会に出れば」とか「大人になってリッチになれば」といった夢がことごとく打ち砕かれたところからはじめなくてはならないのだ。
あまり関係ないのだが、昔見ていた『ARIA』というアニメにも、ほとんど同じ視線を感じる。
こないだある人が「今の日本はかつてなく豊かになっているから、みんなの夢は小さくなってる」と言っていた。
(http://jp.youtube.com/watch?v=KIUXAntb-6Q)
僕らの島は、これからどんどん貧しくなってゆく。
金銭的な問題より前に、どこに行っても「ららぽーと」があって、そんなつまんない選択肢しかないように見えるのが、どうにも、癪だ。


=○=
・Powers of Ten
自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則 (ちくま学芸文庫)Linked: How Everything Is Connected to Everything Else and What It Means for Business, Science, and Everyday Life
このごろ「自己組織性」「複雑系」「創発」といった思考に結構夢中になっていたのだが、世界観と宗教の境目がわからなくなっちゃって、怖くなっている。
ラスベガスの近くにある米軍基地を「google earth」で見たらやめられなくなっちゃって、アメリカ中西部主要都市の「ストリートビュー」をひたすら見る羽目になった。
「この街の中心はここだ!」みたいなのを地図と衛星写真からあてずっぽうで判断して、「ストリートビュー」で確認しては、ひとりでニヤニヤやっている。
コロラド州デンヴァーとか、かなり壮絶だった。
キリスト教の大学がいっぱいで、どれもフランク・ゲーリーばりの奇抜な外観。