ペンギンホテル

♪Eric Prydz"Pjanoo"

日本の医療は崩壊に向かっているのではなく、
ある意味でもうすでに崩壊した、と思う。

と、この国を代表する大学の医学部に所属する先輩が書いていた。
医療経済のことは全く知らないので、何ともいえないが。
崩壊した、というのはどういうことだろう。
制度設計の手直しによる漸進的改良の余地は、もうどこにもないのだろうか。
=○=
・ペンギンホテル
旅のことを少しずつ書いておきたい。
函館の外れに「ペンギンズバレー」という喫茶店があって。
(http://www2.odn.ne.jp/hakodate/dock.htm)
海のほうへどんどん家が建って、街が作られていって、どんどん土地の標高が上がっていって、そして唐突に街が終わる。
断崖絶壁、その突端から海を見ている。
幼い頃に見た夢を、函館で思い出した。
町じゅうでかぎ分けられる、淡い海の香り。「磯」の香りとはちがう。
おぼえているのは、宝来町電停前の「阿佐利」で食べた鋤焼のこと。
15時過ぎに入ったのだが、通された2階の座敷には他に誰もおらず、言葉少なに片付けをしてくれる仲居さんを前に、ひとりで鍋を見つめる。
料理によってあんなに心を打たれたことは、未だかつてなかった。
=○=
国家経済全体を操縦する、そういう思考法にだんだん慣れてきた。
=○=
オリエント工業
ひとつの可能性として、20年後の自分は農民になっているかもしれない。
自給自足を主にして余った分は市場で売って、あんまり貨幣経済とかかわりなく生きていくのも、いいかな、と思う。
ただ農民と言ってもそうかんたんになれるものではない。
様々なハザードに対するリスク分散は、長年の経験だけがものを言うそうだ。
さらに、畑に関する問題だけではなく、別の大きなハザードもある。
自分と自分たちの精神が農業に耐えられるか、という問題である。
どこへも出掛けられなくなるかもしれない。
1人ぼっちで、あるいはお人形さんと一緒に農民をつづけていかなければならないかもしれない。
畑を放棄したらおしまいだ。
それでも続けていけるのか。
冷血 (新潮文庫)白鯨 上 (岩波文庫)蟹工船 一九二八・三・一五 (岩波文庫)坑夫 (新潮文庫)
=○=
駒場の頃の友人と歌舞伎「團菊祭」。
「いやぁ、まっぴらだ」とか何とか言って、おもむろに着物を脱いでしまう菊五郎
真っ赤な襦袢をばたばたと扇ぐと、腕や脚には刺青が・・・
歌と舞と伎、音を通したこれらの結びつきが今回特に印象的だった。
=○=
・幼馴染と長電話した。
だいじょうぶ、俺は輝いてないけどなかなか元気です。