・「お愛想で。」
築地〜東銀座。
鮨食って歌舞伎のチケット買って本買ったらいつの間にか金がなくなってしまった。
どこでも揃うようなもんには一銭も払おうなんて思いゃしないですけん、「これは」と思うもんにはいくらでも注ぎ込んじゃう性質でして。
そんな言葉にそうかいと頷きながら、「あたしは東京の人間でねぇ」なんて笑う大将との話の中に突然、自分の口から「うみゃーもん食わすかと思ってここまで来たですわ」なんてお国言葉が発せられて、我ながら驚いて、渋い顔して笑った。
お国言葉かどうかすらよく分からない。
誰に食わすか?自分にか?それは再帰動詞*1なのか、って。
「俺には300年の歴史しかないが、お前には1000年の歴史があるんだからな。そこはよくおぼえておけ。」
地元で話したブラジル人の熱っぽい語り口を思い出した。
まさか自分が光源氏の末裔だなどと騙るつもりはないが、そしたらそれはそれでまた悲劇的だが、思い返したら今年で『源氏物語』ができて1000年だったよね。たしか。

今年は源氏物語千年紀。作者とされる紫式部の日記において、寛弘5年(1008年)11月1日の条で若紫や源氏などの登場人物名が記されているのが現在確認できる『源氏物語』に関する最古の記録なのだそうだ。この時点で少なくとも「若紫」の帖までできていること、それが宮廷内で広く読まれていたことなどが推察でき、今でいう「初出」から1000年というわけではないが、世界に誇れる日本文学の大きな節目の年にはちがいなく、京都府を中心に多くの催しが企画されている。
[評者]落合早苗
(http://book.asahi.com/trendwatch/TKY200801070196.html)

もうみんな街を移ったり本国に戻ったり、散り散りになってしまったけれど、みんなで出かけたレストランのラザーニャ・・・あのときの素朴な味は忘れられないなぁ。
=○=
・フォトジェニック。
躊躇いなく写真を撮ることのできる人は、うらやましい。
カメラを持ってる人って、自分の外見にそれなりの自信を持っている人だと思うから。
僕の場合、自分の外見に劣等感をもっている時期が長くて、最近やっと、外見が人より劣っていても気にしなくていいような生きかたがあることが納得できて決着がついたのだが、ファインダー越しに鋭い視線を向けられると、やっぱりどこかしらこわばってしまうのは変わらない。
片思いの発見
=○=
社研のシンポジウムが面白そうだ。
(http://ssjda.iss.u-tokyo.ac.jp/panel/youthandmiddle/sympo.html)

*1:"Je me suis parlé."「私は自分に言った=自問自答した」
大嫌いだったフランス語(仏語では「代名動詞」と言うんだっけ)を思い出した。