透明人間

・師走の波。
新宿南口も後楽園も綺麗になってきた。
今年のイブはいつになくわくわくする。
ひとりで、或いは敗走した友人を呼んで七面鳥焼いてクリスマス・ケーキ作って、『クリスマス・キャロル』じゃないけど何かいいこと少しでもやって、自分なりに1年を締めることが出来たらよい。
屈辱的になる必要など全くない。
誰かの幸せと対等な条件で、自分の幸せも十分にあるはずだから。*1
=○=
・時間と自由。
自分の居合わせることの許されなかった時間の特権性を、自分には閉ざされた形で思い知らされるたび、人はどうして嫉妬してしまうのだろう。
目の前の相手が、「結婚を約束した人と過ごした日々」や「過ぎ去った誰かとの日々の楽しかった思い出」を、あらかじめ失われたものとして語ってくれるのに耳を傾けるにつけ、そんな記憶の全てに対して自分は小さな存在で、単にそれを聞くだけ、そして何の痕跡もとどめることなく消えていく…
切なさは、透明であることへの恐怖かもしれない。
透明人間の孤独?

*1:が、ここにやわらかい連帯感を与えてくれるような宗教があったら、自分などそこに身を委ねてしまうだろう。