#118 宝貝好好

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ブリリアントグリーン - そのスピードで

春。おだやかな夕べ。
このバンドは京都北山あたりの人たち。
二条駅から千本通りをとぼとぼ歩いて、うちに帰る。
おしゃれなカフェが電気を半分消して、片づけしてる。
あちこちに伊吹文明の選挙ポスターが貼ってある。
この政治家のうちは室町の繊維問屋らしい。
何をやろうにも天井がもう完全に見えてしまっていて、まったく気勢が上がらない。

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15年ぶりに上海に行ってみたいような。
東京にいると、金で買えるものの天井はもう完全に見えてしまって、「だからなんだ」と気勢が上がらないが、 mop.com たとえばこのサイトから流れてくる雰囲気からすると、あちらはまだ、国じゅうをコンビニが埋めつくすには間があって、ちょっとした夢、ゆらぎ、不確実性があるような感じもする。
中学のころ『上海宝貝』って小説を読んだが、今もああいう高揚感はあるのかな。