#80 Funnyville

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実家の近所の男の子が、25歳で建築の個人事務所をはじめた。
作品写真がネットにあって、のぞいてみると、自分の事務所、親戚の家など、いろいろ仕事をしているらしい。
彼のうちは大きな農家の本家で、不動産仲介業をいとなむ親戚のおじさんが後ろ盾についており、すでに建売住宅が10軒ならぶ小さなニュータウンなど手がけているらしい。
都会のジャーナリズムには出ないけど、地元で親類縁者や新参者たちを相手に手がたく商売していくのは、戦略として安定感がある。
これから多くの実績をつくって、同業者組合のようなところで少しずつ地位を上げて、やがて町内会のミコシの図案を描いたり、市民会館の設計を任されたりするのかな。
デザインに魅力はないが。
2
このように、「能力主義ではなく縁故主義を正当化するために共同体主義を掲げる」という類型はある。
「#79 共同体主義とか」で示した「新自由主義からこぼれた弱者のあつまる共同体主義」とは別に。
3

三保の松原世界遺産おめでとうございます。
10年ほど前、年下の静岡のイトコに「本なんか読んで意味あんの?」ってきかれた。「おもしろいからさ」と答えた。
やがて彼は高卒と同時に税務署にはいった。
25年ほど勤めると免許がもらえるそうで、40代までに個人事務所をひらくという夢をネットで語っていた。
週末はフットサルにBBQに彼女とドライブ。
御殿場までいってアウトレットでヨソイキの服を買おう。かかやく青春...