#45 豊洲


本屋へいって、いろんな人が自分の本棚について書いたエッセイを読み比べたら、平野啓一郎の使っている倉庫用の鉄製棚がいちばん強そうだった。
いずれあれを買おうと思った。
しかし「あちらの倉庫様ではこんなふうに」って写真をみても、まったくテンションが上がらんなあ。
ソ連の団地って感じ。あるいはアマゾン倉庫。

しばらく品物を見ていたら、うちの近くの山のほうで、障害者の人たちが職住近接ではたらいてる工場で作ってたやつだ!と思い出した。
郷ひろみの「二億四千万の瞳」が耳にまとわりついたまま、豊洲をあとにした。
なんともいえぬ、苦みのようなものが残った。