Deux ou trois choses que je sais d'elle..

彼女について私が知っている二、三の事柄 [DVD]
彼女の嘘を。俺は知らない。
そう、言われてみれば僕は田園調布という街に行ったことがない。エベネザー・ハワードも実は読んだことがないし、「田舎紳士」という人間像に憧れを抱いたこともない。たぶんああいう雰囲気が好きじゃないのだろう。ということに気づいた。
グーグルマップで軽く探検。足を運ぶのはめんどくさい。駅の東と西で大分違うけれど、西の住宅街は、屋敷の大きさといい街の空々しさといい、これに田や畑でもあれば、実家のまわりの雰囲気と似ている。こういうところで専業主婦やったら、きっと恐ろしくつまんないんだろうなぁ。旦那や子供のために美味しい朝食とお弁当を作って、掃除や洗濯がすんだらテレビか映画を見ながらまどろんで、趣味で絵を描いたり楽器を鳴らしたりして、近所のママ仲間とランチに連れ立って街へ出た帰りに百貨店で洋服や食料品を買って、それから子供が帰ってくるので迎えに行って塾に送って、夕食を作っている間に子供と旦那が帰ってくるから、テレビでも見ながら、とはずがたりに相槌を打って、片づけものをして、そして眠りにつく。・・・そんなラフスケッチをしてみた。たぶん誰からも愛される理想の専業主婦ってこんな感じだと思う。もしも暇なら、大学の研究室や小さなデザイン事務所や旦那の会社などで、少し仕事してみるのはいかが!?・・・という感じだろうけれど、もし僕がそういう暮らしをさせられる羽目になったら、と考えると、何だか切ない気持ちになる。夫も子供もいて、今の生活に不満があるわけではないけれど、なんだか妙に昔の恋人のことを思い出してしまい、ただ単に年をとったのかなぁ・・・と思うのかな。

同じ東横線なら、目黒の柿の木坂あたりを幹線道路から中に入ったあたりの、もう少しアパートや古民家や駐車場などいろんなビルディングタイプが混在しているエリアのほうが、たぶん住み心地は良い。