古谷実『行け!稲中卓球部』

行け!稲中卓球部(1) (ヤンマガKCスペシャル)

行け!稲中卓球部(1) (ヤンマガKCスペシャル)

善悪や美醜の判断尺度は、判断主体に与えられた条件によって異なる現れ方をする。
たとえば、「子供」と「おとな」では、それぞれの社会的な条件が違うのだから、異なる価値尺度を持っているだろう。*1
この作品は、「子供」が「おとな」になるとき、これまで「子供」としてつるんでいた連中の価値尺度が、ひとりずつの成長過程にあわせて次第に入れ替わっていく過程を描き出している。
そして、「おとな」はさまざまな形態をとるのだ。「普通」だったり「変態」だったり・・・

*1:うーん、言いたいことがうまく記述できていない。ブルバキスタイルに到達しないな・・・