幼馴染と。

僕らはやけに豪奢な黒皮の2人がけの椅子に座っており、メリーゴーラウンドに乗っているような具合だ。
ピアノの音が教室のなかで鳴っていて、後ろにも人がいて、おそらく授業中である。
先生が前に立って話をしているが、幼馴染はそれとは関係なく、「白鳥の湖」の「情景」を目の前にあるピアノのような楽器を使って弾いてくれて、僕のためにだけ弾いてくれる、そこに「むはー」ってなって、何かに気づいたのか先生が近づいてきて、はい、そこでアラームが鳴っておしまい。