仙台の8時間。

日帰りで仙台に行ってきた。出張的な何か。
午前中に予定が片付いたので、牛タン→宮城県美術館→仙台二高→街をぶらぶら→松島→牛タン→帰る、という行程。
このごろ暗い世相に打ちひしがれる日々が続いたので、しばらくぶりの小旅行は、ほんとうに短い時間ではあったけれど、目いっぱい楽しむことができた。
杜の都の学生さんと、午前中は色々話した。
竹橋にある某国営貿易金融会社の説明会の、むんむんとした肉食獣の熱気と比べたら、なんと淡白なことか・・・
地方の国立大学って、どこもこんなもんなんだろうな。
昼飯は「tabelog」でいい点がついていたピザ屋にする予定だったのだが、午前に話した学生さんのすすめに従い、牛タンの名店、国分町の「太助」に変更。
地方では「tabelog」はあてにならないことを今回思い知らされた。母集団が少ないのかな。
「太助」の牛タンは一品一品に丁寧な味わいがあって、さすがに美味しかった。
店構えも「伝統の名店」そのもので、夕飯に食べた他のチェーン店のものより、数段格上に思えた。
街歩きの印象としては・・・歩行者はとても多い。
昨年行ったときと比べ、パルコ他の商業施設が増えていたが買っている人は少なかった。
文化的にはほぼ東京と同じだな、という印象。
服装だけは気候の違いもあるからだいぶ違って、あっちのほうが、かなりゆるい。

宮城県美術館ではライオネル・ファイニンガー回顧展を見てきた。
この画家の作風は何回も変わっているが、その中で特に見所だったのは、『ゲルメローダⅩⅢ』など、1920年代にドイツを去る直前の作品群。
アメリカの勃興の中でドイツを去るという「際」、写真の勃興の中で同時並行的に絵画を描くという「際」・・・
きわどいところで、凛とした独特のキュビズムが冴えわたっている。