週刊真木よう子
なるほど、仕掛け人は大月俊倫だったのね。
(http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080513/1011010/)
=○=
・Porsche vs. Hedgefunds
ポルシェがフォルクスワーゲン株をめぐるオプション取引ヘッジファンドから莫大な金額(300億〜400億ユーロ)をむしりとったらしい。
(http://www.economist.com/business/displaystory.cfm?story_id=12501847)
たぶん、こんな話。
・ポルシェがVW株を買い増した(出資比率35%から増やす)
VWの株価がありえない水準(世界最高の時価総額)になった
(http://www.economist.com/finance/displaystory.cfm?story_id=12523898)
・株価が下がると見たヘッジファンド空売りをかけた
・しかし株価は上がり続けた
ヘッジファンドはポジションを解消できない
・その間にほとんどの株をポルシェが押さえた
(出資比率は42.6%、同時に持っていたコールオプションを含め74.1%、州政府が20%を押さえているので、市場で取引される株はもう6%しかない!)
ヘッジファンドはポジションを解消するための逃げ場を失った
・ドイツの金融規制では、株式の大量保有情報を開示せずデリバティブを使えるようになっているのだった!
いつかこういう完璧な立ち回りを演じてみたい。
=○=
・そこに閉じ籠められる
小さい頃に繰り返し見た、そこに閉じ籠められる夢に出てきた図書館によく似た書庫が本郷の一角にあって、古い文献を取り出しては読んでいる。
誰もいない、埃にまみれた天井の低くて薄暗い書庫。
両側に本棚があって、その中をうろうろと歩き回っている人間が、夢に出てきた自分の似姿にも見えて滑稽だ。
そう、埃といえば。
季節替わりの歌舞伎座には空調からの埃がもうもうと立ち籠めていて、それはなかなか大変なのだ。
建替えの前に、機会があれば行っておいたほうがいい。
あの赤絨毯も含め、ある時代の(「昭和」的?)ある種の(「日本」的?)空間の典型として、そのイメージを眼に焼き付けておいたほうがいい。
といっても、単に少し傾いた2階の廊下が、もう取り壊された自分の祖父の家に似ている、というだけなのだが・・・
=○=
・暢気。
行動経済学会、だとよ。
(http://www.iser.osaka-u.ac.jp/abef/event/20081221/AdmissionTicket.pdf)
呆然とケインズ読んでいるうちに、また忽然とロールズ読んでいるうちに、短い冬の日は終わった。
夜は映画。
ワイルドバンチ
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本編より特典映像のほうが長いという怪奇。
スローモーションがおもしろい。
・マルホランドドライブ
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・・・何も言う必要はないよね。