クラムボン「まちわび まちさび」

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学生証がやっと新しいのに切り替わって、学ラン茶髪のヤンキーがこっちをじっと睨みつける写真とはおさらばとなった。
飼い慣らされちまったのだろうか。
2005年の夏、本当にリオの造船所に行っていたら、どうなっていただろうか。
僕は僕らしく個性的だから、というのは違うだろう。

俗人はその時その場合に書いた経験が一番正しいと思うが、大間違である。
刻下の事情と云うものは、転瞬の客気に駆られて、飛んでもない誤謬を伝え勝ちのものである。
自分の鉱山行などもその時そのままの心持を、日記にでも書いて置いたら、定めし乳臭い、気取った、偽りの多いものが出来上がっただろう。
到底、こうやって人の前へ御覧下さいと出された義理じゃない。
夏目漱石『坑夫』

一度派手な金髪にでもしてみるか。