アリア様がはじまった!
(http://www.ariacompany.net/)
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流行通信 美女採集
夏帆×冬牡丹、沢尻エリカ×蜘蛛、広末涼子×孔雀・・・
今をときめく若手女優に動植物のまねをさせる、という倒錯的な企画が、それに相応しい水準のアートワークで実現している。
こういうものを読むうえでありがちな展開として、化粧品や洋服の話が僕にはさっぱり理解できないという問題があって、そこにはもちろん男ひとり(または数人)でアロマオイルを売っている店には入りづらいという諸事情が絡んでくるのだが、それはまぁ、『最終兵器彼女』の物語から最終兵器彼女がいなくなったらどうなるか、という思考実験を繰り返している、どこぞの趣味の都につどう人々の話題に入りづらいことと構造的には等価である。
またこの雑誌、インタビュー記事がとても面白い。

清川あさみ:例えば相武紗季ちゃんはテーマがワニだったんですけど、「私がワニって、どんな風になるんですか?」って、ちょっと戸惑ってて。でも、衣装を着て撮影したら、「こんなに可愛いワニもいるんだ〜!」ってすごく盛り上がってくれました。
辛酸なめ子:確かに、急に「あなたはワニです」って言われても混乱しますよね、きっと。

倒錯的というから村上龍『音楽の海岸』を思い出した。
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最近の自分の言説について。
気分が悪くなった方には申し訳ない、とだけ言っておく。
規範と侵犯のあわいを辿り、境界領域をなぞっていくような、こういう言説を発することがそれなりにリスキーであることは、もちろん覚悟しているつもり。
これは半ば意図的で、それには訳があるのだが、まぁ今夜は語るまい。
「幸せをひとり占めしない」という基本原理にかかわる、とても重大な問題だから。